東西冷戦の後で

 中国のように大きな政府の経済政策が受け入れられている背景に、自由主義の限界を感じる人もいることでしょう。しかし景気が上昇してきますと、またぞろ自由主義的な政策が好まれることでしょう。経済の本質は、自由主義的な面も社会主義的な面も常に持っており、自由主義的な時代と社会主義的な時代が交互に訪れるものなのかもしれません。東西冷戦の終結の結果、そのことが明確になったということでしょうか。