2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

スローライフその1.読書に耽る(3)

私の読書は期間が偏在しています。いっとき集中して本を読み続けたかと思うと、しばらくはほとんど読まない日が続くことがあります。山と谷が交互にきます。今は山から谷に入りかけているところです。昨年までは週に二冊ペースでしたが、今月は週一のペース…

利益が出ていると弱気、損失が出ていると強気

投資家の心理をまとめると、利益が出ている時には弱気になりがちで、損失が出ている時には強気になりがちだということです。トレンドが見られる市場では、いったん上がり始めたものはさらに上昇を続ける可能性が高いので、もう少し保有を続けるほうがいい場…

不思議な投資家の心理

10万円の利益が出ている状態で新たな投資を行い、うまくいけば利益は15万円に膨らみ、うまくいかなければ利益は5万円に減ってしまう。反対に10万円の損失が出ている状態で新たな投資を行い、うまくいけば損失は5万円に減り、うまくいかなければ損失は15万円…

くじ引きと請求書

投資家の心理を簡単な例で表したいと思います。 ある日いきなり商店街のくじ引きが当たったとしましょう。賞金は10万円です。さらに商店街会長とじゃんけんをして、あなたが買ったら賞金は5割り増しの15万円になります。反対に負けたら金額は半額の5万円にな…

行動経済学

ダニエル・カーネマン教授がエイモス・トベルスキー教授とともに提唱した行動経済学は、人間の気持ちから経済を考えたものです。 投資信託の基準価額が上昇したときのように、人は目の前の利益には気持ちが小さくなり、早く売却して利益を確定しようと考えま…

スローライフその4.芸術を極める(2)

世の中にはポップスからクラシックまで、幅広い演奏者がいます。プロになれるのはほんの一握りで、たいていは趣味で終わってしまいます。 バンドであれ、オーケストラであれ、幼いころから演奏者になりたいと考えるほど、音楽に親しんでいくには、それなりの…

行なうは難し、ロスカット

ロスカットというのは、言うは易く、行なうは難いものの典型です。さらに基準価額が下がって、あらかじめ決めておいたロスカットのラインに到達したとしても、「さすがにもう下がらないのでは?」と考えてしまいがちです。そしてなんだかもったいないような…

リターンリバーサルにはロスカット

大きく値下がりした後に、いくつかの投資対象に投資すると回復時にどれかは戻るだろうと想定されますが、投資対象を分散しすぎると、普通の国際分散型投資信託のように、ゆるやかな動きになります。もちろん国際分散投資は、スローな資産運用には、最適な投…

回復のシナリオ

戻る局面では何が戻るかわからないので、いくつか値動きの違うものを一緒に買うことが効果的です。過去の値動きとともに、今後のシナリオをいくつか考え、それぞれのシナリオに合った資産クラスを買うというのがより、一緒に買う効果を高くします。 例えばこ…

スローライフその3.田舎に暮らす(2)

田舎といっても山ではなく、海に近いところに住みたいです。波の音が聞こえるくらいのところであれば申し分ありませんが、近くであればいいです。建物は塩でさびがちですが、木材を中心にすれば大丈夫でしょう。 海はすべての生物のふるさとですし、日本人に…

下げるときは一緒に、上げるときは別に

過度に売られすぎている局面では、その後、大きく戻す局面があります。「リターンリバーサル」といったりします。しかし過去の暴落局面を見てみると、下げる局面では今回と同様、何でもかんでもが売られてしまうのですが、上げに転じた局面では、何から戻る…

新興国によって異なるリスク

日経ヴェリタスで新興国投資の特集をしていました。視界はまだ不良ながら、押し目買いの好機とも考えられるが、欧米も復調がかぎになるだろうとのことでした。 そこで面白い表が掲載されていました。現在の資源安や信用危機が及ぼすリスクが、地域や国によっ…

金融機関系の運用会社

金融機関系の運用会社には、親会社の特徴を活かした運用をしているところもあります。例えば証券会社系ではトレーディングに強みがあるとか、銀行系では外国為替取引にアドバンテージがあるという具合です。 なかでも生命保険会社や信託銀行など、親会社が運…

スローライフその2.月並みながら旅にでる(2)

最近、大型客船でクルージングするのがはやっていますよね。世界一周までは難しくても、1ヶ月くらいなら行ってみたいものです。 実は一度だけ数日間のクルージングを経験したことがあります。それなりに楽しんだものの、ダブルベッドひとつの一番小さな部屋…

日本のファンドマネージャー

日本のファンドマネージャーは、いわゆるサラリーマン・マネージャーがほとんどでした。そのために例えば営業職から内勤に替わるのと同じような感覚で、人事異動がありました。 最近ではさすがに日系の運用会社でも、運用部門はその中でローテーションするこ…

カリスママネージャーの是非

カリスマと呼ばれるファンドマネージャーがいます。そのファンドの顔として、よくコメントを出したりします。「さわかみファンド」の澤上さんのように、自らの理念に従って企業を起こし、その理念を運用に反映させ、また自らの役割も明確に打ち出しておられ…

ファンドマネージャーのメッセージ

話はちょっと変わりますが、ファンド・オブ・ファンズのファンドマネージャーは、組み入れ候補ファンドのファンドマネージャーにインタビューをします。ああややこしや。インタビューでは運用哲学とその遂行に向けての考え方を確認します。ファンド・オブ・…

運用に携わるひとたち

投資信託を選ぶ方法として、年末に運用哲学について考えてきましたが、運用会社が運用哲学を実践するためには、組織や人がしっかりしていることが大切です。 組織と人員を見るポイントとして、運用に携わる人たちにはどのような人たちがいるのかをみていきた…

新年のスローライフその1.読書に耽る(2)

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 毎年気持ちが新たになり、日常生活には特段の変化がないにも関わらず、さわやかな感じがするお正月ですが、今年はちょっと憂いが混じっています。個人的に業務内容が変わったば…