2009-01-01から1年間の記事一覧

スローライフその3.田舎に暮らす(14)

東南アジアの街には日本の昔を思わせる町並みが数多くあります。道端の風景や、ごちゃごちゃ感、街の人々の表情も、高度成長期の日本を思わせます。成長のなかで日本の街が得たものと、失ったものがなんだったのかと考えさせられます。 一方で食べ物は結構共…

2010年、アジアの時代

では諸外国と比べて日本株が低迷する要因は何かというと、なんと言っても人口動態だと思います。人の増えない国、高齢人口の増え続ける国に、投資する人が増えてこないのはある程度仕方ありません。 ただし日本の企業のなかでも、その市場を国内に求めず、海…

フィギュア代表決定、おめでとうございます。

中野選手にはたいへんかわいそうな結果となりましたが、いよいよバンクーバーオリンピックのフィギュアスケート代表が決まりました。メダルが量産できそうな布陣で、オリンピックが楽しみですね。 さて、今日はちょっと上がりましたが、日本株は相変わらず10…

スローライフその2.月並みながら旅に出る(14)

新興国の上昇で、金融関係者のなかには、新興国を訪れる人が増えてきたように感じます。私はまだいけていませんが、近くにいる人たちの中で、休暇でブラジルにいったとか、土日に上海や大連にいったとか、実体験を語る人が増えてきました。経済の交流と人的…

大きく上昇したロシア、ブラジル

中国とインドが人気を集めたにもかかわらず、株式市場においてそれらの国々以上の上昇を示したのが、ロシアとブラジルでした。ここでも当初は参加者が少ないほうが一本調子で上がりやすいことを示しています。 ブラジルは実態経済の裏づけもありますが、ロシ…

中国インドの人気

暑い季節を迎えてからは、市場や通貨を選別する動きが出てきます。株や為替は、先進国よりも新興国のほうが力強い動きを見せました。また新興国のなかでも上昇幅に差が出ました。 新興国のなかでも人気を集めたのが中国、そしてインドです。アジアの2強とい…

6月から売りモノも

戻り相場をみて、早めに動いた人たちが買い始めたのは6月あたりでしょうか。戻りのペースは若干遅くなります。買う人が出てくるということは、売る人も出てくるということだったのでしょう。 では4月5月のスピードはなんだったかというと、買う人も少なか…

スローライフその1.読書に耽る(14)

直木賞作品のなかで、いまや入手困難となった作品を集めた、「消えた受賞作〜直木賞編」を読みました。この本は有名サイト「直木賞のすべて(http://homepage1.nifty.com/naokiaward/)」から生まれたものです。このサイトは一般の方とは思えない豊富な情報…

何もかもが戻った4月、5月

その分、4月、5月の上昇はすさまじいものがありました。今回の金融市場の動きは、株や債券や為替といった金融商品がほぼ同時に反発したことと、それらの動きと実体経済のさまざまな指数の戻りがほぼ同時に起こったということです。 普通は一部の株や特定の…

誰も買う人がいないことが大底

今振り返れば、あの真っ暗な3月前半、何でもっと買っておかなかったのか。何でもいい。どこの国の株でも、外国の債券でも、何でもよかったんじゃないか。いや、やっぱりあそこでエマージング株だったか、それとも金だったか、ああ何で買っておかなかったの…

真っ暗な3月前半

年末にかけてリーマンショックもようやく落ち着き始めたと思いきや、今年の金融市場は正月明けから一進一退、または一進一・五退の状態が続きました。その暗雲が最も厚みを増したのが、3月の前半ではなかったでしょうか。このような状態ではスローな資産運…

1年を振り返る

昨年12月以来、スローライフのためのスローな資産運用を考えてきました。より早くリターンが上がる可能性を追求するのではなく、投資信託によるスローな資産運用こそが、スローライフに近づく手段であると信じて、地道にリターンを上げる方法を考えてきま…

スローライフその4.芸術を極める(13)

先週のN響アワーは、ネルロ・サンティさんの指揮による「バレエ組曲火の鳥」の演奏でした。サンティさんはほとんど頭と胴体を動かさず、腕だけで指揮をします。それでいて大きな盛り上がりも、繊細な表現も思いのままです。不思議なものです。 一般に指揮者…

改めて時間分散

大きな値動きをコントロールするには、何といっても分散投資です。この場合は特に、買うタイミングを分散する時間分散が効果的です。定期的に買い付ける、例えば毎月25日にちょっとずつ買い付けなどすることで、高いときも安いときも恣意的ではなく買い続け…

大きな値動き

新興国固有のリスクは小さくなってきましたが、相変わらず一日の株価の値動きは依然として大きなままです。ブラジルのボベスパ指数も一日数百ポイントで動きます。まあそもそもの桁が大きい上に、期待リターンも大きいので、気にすることはないかもしれませ…

新興国と日本のリスク

新興国はリーマンショック後の戻りも先進国と比べてものすごく早く、時代が変わったと感じさせます。ブラジルにしてもインドにしても、リスクが高いと言われつつ、今の日本の財政や政治、外交のリスクと比べると、どちらが安全とはいえないと思います。ただ…

インドも注目

新興国に投資する投資信託で、ここのところブラジルに次いで人気の高いのはインドです。先週、7月−9月のGDP伸び率が7.9%と上方修正されたことから、また投資家の注目を集めています。 戦後の日本もそうでしたが、高度成長する国の株価は、上下しながらも…

スローライフその3.田舎に暮らす(13)

再生可能エネルギーなんていいますが、日本ではついこの前までほとんどの動力源が再生可能エネルギーでした。薪はバイオエタノールと同じ考えで、木が育つ過程で二酸化炭素を吸収します。水車や風車も自然エネルギーです。 あまりにも田舎に暮らすと電気を引…

おりしもCOP

バイオエタノールと水力発電などを中心に、ブラジルのエネルギーにおける再生可能エネルギーの比率は約半分もあります。 バイオエタノールをさらに普及させるのが、フレックス車の技術です。フレックス車とはガソリンとエタノールをどういう比率で入れても動…

そしてバイオエタノール

製造業のなかでも、これからの注目材料がバイオエタノールや、フレックス車製造などの環境関連技術です。ブラジルは豊富に取れるさとうきびを使って、バイオエタノール、植物から作るアルコールを大量生産しています。 なぜ環境にいいのかというと、さとうき…

航空機産業は複合産業

航空機は当然ながらさまざまな部品や素材を使います。その意味で自動車と並ぶ、複合産業であります。その意味で、工業技術の蓄積がなければ成り立たない産業であるといえます。 資源国、農業国でありながら、製造業でも礎を持つ、これがブラジルの魅力です。

エンブラエル

天然資源と農産物といった第一次産業が輸出の目玉となっている感じが強いブラジルですが、実は工業国としても、成長国です。 特に有名な企業として、中小型機のエンブラエル社が挙げられます。日本にいると中小型機に乗る機会は少なく、どうしても大型機のボ…

スローライフその2.月並みながら旅にでる(13)

日本からブラジルへの旅行者はあまり多くありません。ランキングにもまったく出てこない状況です。同じBRICsでは、日本からの旅行者が急増している中国とまったく対照的です。 ブラジルの観光スポットは、世界最大のイグアスの滝やアマゾン熱帯雨林、カ…

世界の台所

天然資源と並ぶブラジルの魅力が農業です。世界の台所といえるくらい、多彩な品目で、世界トップクラスの産出量を誇ります。代表的なコーヒーはもちろん世界1位、さとうきびも1位、大豆はアメリカに次いで2位です。 最近は畜産も盛んです。日本のスーパー…

鉄鉱石メジャー

特に鉄鉱石は、ヴァーレという世界一の巨大企業を有していますが、ここにリオティント、BHPビリトンを加えた鉄鋼メジャー3社のシェアは鉄鉱石輸出の80%を占めます。これだけのシェアになると価格競争力も絶大です。先月も中国の鉄鋼会社が来年の鉄鉱石…

ブラジルの魅力

ブラジルの魅力はさまざまありますが、日本から見ると地球の裏側にあって、広大な大地の豊かな資源がなんといってもブラジルを特徴付けていると思います。 鉄鉱石は第2位。原油も新しく発見された海底油田から採掘し、かつての2500%に迫ったハイパーインフ…

スローライフその1.読書に耽る(13)

ちょっと前に森見登美彦さんの「四畳半神話大系」を読みました。 森見さんのキョウダイワールドとでも呼べばいいのでしょうか、一連の京都大学とその周辺を舞台とした小説は、なんともいえないけだるさのなかに、ぷちっと面白みのある独特の世界を作っていま…

レアル人気

BRICsのなかではちょっと人気が薄かったブラジルですが、レアルの金利が高いこともあり、多通貨ヘッジコースではダントツの人気となりました。 レアルはリーマンショック後、比較的早く立ち直り、今は1レアル52円前後で安定しています。

多通貨ヘッジブーム

今年もあと一月少々を残すことになりましたが、今年の投資信託市場を振り返りますと、ドル建て資産の多通貨ヘッジコースがひとつのブームとなりました。火付け役は野村證券で、アメリカのハイ・イールド債券にヘッジをつけて、プレミアムを受けるというもの…

小口で投資

不動産に直接投資するには巨額の資金が必要ですが、REITや不動産株なら、小口で投資ができます。証券投資の一般的なメリットが、不動産の分野では特に大きく効いてきます。