2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

先進国債券ファンドは安定したインカム狙い

先進国債券型ファンドでの分配金の原資は、基本的にインカムゲインです。安定度は抜群です。REITや株式であれば、分配金や配当金以外に、キャピタルゲインをねらうこともできますが、債券の場合はやはり利金が中心です。 さらにここのところ先進国の金利…

スローライフその2.月並みながら旅に出る(8)

日本人にとって、かつての楽園はハワイでした。なつかしの番組、「アップダウンクイズ」では、ハワイ旅行が景品でした。司会者が「10問正解して、さあ夢のハワイに行きましょう」と言っていたのが印象に残っています。 今はハワイは、行きたいリゾートでは…

債券ファンドのキャピタルゲイン

債券ファンドのなかでも先進国ソブリン債を組み入れるファンドは、債券価格が安定していますので、そうそうキャピタルゲインが狙えるわけではありません。その分、安定した分配金に魅力が集中することになります。 ハイイールド債券やエマージング債券は、信…

毎月分配型株式ファンド

毎月分配型ファンドのブームが頂点に達したころ、債券でもREITでもなく、高い配当金が期待できる株式ファンドが残高を集めました。日本では株の配当は低いのが当たり前と言う風潮ですが、グローバルには、リスクが高い分、配当利回りも高い株が多くあり…

毎月分配型REITファンド

毎月分配型で、債券ファンドに次いで人気を集めているのがREIT、つまり不動産投信を組み入れたファンドです。分配金の原資が家賃収入など不動産の収益ですので、比較的安定していると言われています。 一方では土地が値上がりすると、ファンドの基準価額…

毎月分配型債券ファンド

現在の毎月分配型の債券ファンドラインアップは大きく3つに分かれます。まずはグロソブに代表される「先進国ソブリン債型」。そして高い利回りの社債を組み入れる「ハイイールド債券型」。そして先進国ではなく新興国のソブリン債を組み入れる「エマージン…

毎月分配型がいっぱい

グロソブに引き続き、多くのソブリン債ファンド、カッコ毎月分配型が世に出ました。今や全ファンドの半分以上が毎月分配型という状況です。このようなことは海外ではなく、日本特有のものなっています。

スローライフその1.読書に耽る(8)

伊坂幸太郎さんは今やヒットメーカー。伊坂さんの作品はまだそれほど多くはありませんが、多くのものが映像化されています。 近いところでは、「重力ピエロ」です。小説に劣らず、映画のほうもとてもいい作品に仕上がっていました。加瀬亮さん、岡田将生さん…

市場も追い風

証券会社が冷たい視線を送るなかで、銀行は毎月分配に流れました。その結果、今までほとんど投資信託になじみのなかった資金が、グロソブを通じて証券市場に流れてきました。 証券会社では引き続き、ソブリン債といえども金利上昇時の価格下落リスクや、為替…

グロソブ

グロソブは海外のソブリン債券、つまり国債やそれに準じる信用度の高い債券に分散投資するファンドとして、デビューしました。 グロソブが作り出した新たなパラダイムは、「使いながら増やす」という、毎月分配金の世界です。厳密にはそれまでにも毎月分配型…

投信窓販11年

投資信託の銀行窓販がスタートしてから、今年で11年目に突入しました。この銀行窓販の歴史と毎月分配型の広がりは、ほぼ一致しています。 火をつけたのはやはり国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン」です。今でこそ知らない人はいないくらいメジャー…

投信のトレンド

スローな資産運用としてトレンドやテーマを追いかけるのは避けたいとこですが、ここのところのトレンドとなっている、環境関連にしても、シンディア関連にしても、大きなパラダイムの転換を捉えたものではないかと思います。そういった意味では単純に「トレ…

スローライフその4.芸術を極める(7)

国立西洋美術館のルーブル展が先週幕を閉じました。私は土曜日、最終日前日に見に行きました。予想通りでしたが長蛇の列で、1時間半ほど列に並びました。並んでまで見たかったのは、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」です。中学生のころだったか、何かのときにこ…

新しいパラダイム

アメリカ一極集中から、シンディア(中国・インド)・日本、欧州などを含めた多極化した世界。G7からG20へ。資本主義から修正資本主義へ。小さな政府から大きな政府へ。化石エネルギーからクリーン・エネルギーへ。世界のパラダイムは大きく変化してい…

世界の局

今から20年前のベルリンの壁崩壊は、共産主義の終焉の象徴とされました。今年のビッグスリーの崩壊は、資本主義の終焉の象徴になるのでしょうか。 もちろん資本主義の基本的な概念が変わるわけではないでしょうが、アメリカ的市場信仰は、終わったということ…

シンディアの魅力

シンディアの魅力は両国の高い成長率が基本ですが、なんといっても人口の多さです。中国13億人、インド12億人、合わせて世界人口の約4割を占めます。経済成長を長い目で見ますと、やはり人口の増加です。その意味から、人口減少国となった日本と比べて、高い…

Chindia

中国と並び注目を集めている新興国がインドです。 ChinaとIndiaでChindiaという言い方も出てきています。チンディアと読む人もいますが、シンディアと呼ぶほうがきれいだと思います。チャイナだからチンディアだろう、と言う人もいます。しかしチャイナその…

スローライフその3.田舎に暮らす(7)

田舎といっても中国あたりは日本の田舎とぜんぜん違うんでしょうね。東北地方の平原など、視界にまったく何もないというところらしいですので、生活できる場所も限られています。日本人が考える「田舎暮らし」とは、東京や大阪のような都会の近くの田舎で暮…

一人当たりGDP3,000ドル

中国のGDPを語るとき、「GDPは確かに大きいけど、人口が多いからね」という人がいます。確かに一人当たりGDPではまだまだ日本の10分の1程度の水準です。 しかし一人当たりGDPが3,000ドルを超えると、経済成長や都市化が加速すると言われます。中…

世界最速の中国

中国のGDPが拡大する一方で、株式市場も拡大しています。今やアメリカ、日本についで世界第3位の時価総額となっています。 一国の株式市場の時価総額は、その国のGDPとほぼ同水準であるといわれます。例えばアメリカのGDPは13.7兆ドルで、時価総額…

新しい国、中国

今年で中華人民共和国設立60周年を迎える中国。 「60年」というとまだまだ新しい国だと感じます。先日開港記念日を迎えた横浜は、開港150周年ということです。横浜と言うと日本の大都市の中では最も新しい町ですので、それと比べてもはるかに若い国であると…

中国、GDP世界二位も

中国の人気がさらに際立ってきました。先週のヴェリタスでも紹介されていましたが、GDPで日本を抜く日が近づいてきたということです。早ければ年内にも世界第二位の経済大国になる可能性が出てきています。 今年は実現しなくても時間の問題ですが、今年は…

スローライフその2.月並みながら旅に出る(7)

散歩が好きです。行き先を決めずに、街中を適当に歩き回るのが大好きです。でも今は時間がなくてなかなかそぞろ歩きもできません。リタイアしたら毎日散歩します。 散歩には新たな発見があります。「ちい散歩」や「ぶらり途中下車の旅」ほどの発見は、事前調…

ヘッジの意味するところ

ヘッジファンドのヘッジとは、そもそも牧場などに張り巡らせた囲いや柵を意味します。この柵は羊などの家畜が逃げないようにすると思われがちですが、どちらかというと羊を狼などの外的から守るためのものだそうです。市場のさまざまなリスクから大切な資産…

トレンドとボラティリティ

ディレクショナル戦略は、市場の影響を大きく受けます。ロングであれ、ショートであれ、その方向性にかけているわけですので、相場が逆に動くと大きくマイナスとなります。 一方で相対価値戦略は、2つの証券間のスプレッドをとりにいく戦略ですので、市場の…

ショート・バイアスなど

グローバル・マクロとともに、ディレクショナル戦略にあたるものとして、「ショート・バイアス」があります。これは単純に「下がる」と思った株を、徹底して売りつけるものです。ヘッジファンドのなかでも株式ロング・ショート運用と並んで、初期の段階から…