ハードカレンシー

 企業の発行する社債市場は、世界のほとんどがアメリカに集中しています。また新興国が発行する国債も、多くはアメリカで発行されます。それは日本の国債のように、国内に十分な金融資産があるのであれば、国内市場で吸収できますが、新興国の場合は必ずしも十分な資産が国内にないので、アメリカやユーロで発行するわけです。
 このように国際的な取引に使われる通貨を「ハードカレンシー」と呼びます。ドルやユーロがそれに該当します。現在はこれらのハードカレンシーの金利が低いので、為替ヘッジすることによって高金利通貨につなげるわけです。