出口戦略

 「出口戦略」という言葉を最近よく聞きます。リーマンショックなどの金融システムの混乱を打開するために金利の引き下げや量的緩和などの金融緩和政策を採ってきた各国の中央銀行や政府が、景気の回復を確認し、極端な金融緩和から抜け出るということで「出口」となります。
 ご存知のとおり危機からの脱出は新興国から始まり、実際にブラジルやインドなどは金利の引き上げ、正常化(?)に動き出しています。これが出口戦略です。
 先進国ではいち早く出口戦略をとり始めたのはオーストラリアですが、欧州はご存知のとおり。日米も厳しい状態が続いています。ただ日銀は今回、追加の金融緩和を見送り、出口戦略に向けて準備をし始めたようです。