カリスママネージャーの是非

 カリスマと呼ばれるファンドマネージャーがいます。そのファンドの顔として、よくコメントを出したりします。「さわかみファンド」の澤上さんのように、自らの理念に従って企業を起こし、その理念を運用に反映させ、また自らの役割も明確に打ち出しておられる場合はまったく問題ないのですが、一般のファンドマネージャーは、よく転職します。そのためにいつのまにか信頼していたマネージャーではない人が、大切なあなたの投資信託を運用しているということも間々あります。
 ファンドマネージャーの声を聞くことはとても大切で、それに共感して投資信託を購入することも悪くはありませんが、未来永劫そのマネージャーが運用をするかどうかはわかりません。その意味ではファンドマネージャーが誰であるかというよりは、その運用会社の哲学、そのファンドの理念を重視するべきであるといえるでしょう。