下げるときは一緒に、上げるときは別に

 過度に売られすぎている局面では、その後、大きく戻す局面があります。「リターンリバーサル」といったりします。しかし過去の暴落局面を見てみると、下げる局面では今回と同様、何でもかんでもが売られてしまうのですが、上げに転じた局面では、何から戻るのか、局面ごとに違ってきます。
 直近で大相場を作った中国株も、ITバブル崩壊後の戻り局面では、うんともすんとも動きませんでした。イラク戦争の後の戻り局面ではコモディティ、つまり商品市況はまったく動きませんでした。
 今のように大きく売られた後には何かが戻りますが、何が戻るかの予測は難しいものです。このようなときこそ、いくつか値動きの異なるものを一緒に買うというのがひとつの方法ではないでしょうか。