くじ引きと請求書

 投資家の心理を簡単な例で表したいと思います。
 ある日いきなり商店街のくじ引きが当たったとしましょう。賞金は10万円です。さらに商店街会長とじゃんけんをして、あなたが買ったら賞金は5割り増しの15万円になります。反対に負けたら金額は半額の5万円になります。もちろん、じゃんけんをせず、そのまま10万円を手にすることもできます。さあ、あなたはじゃんけんをしますか?
 またある日、いきなり忘れていた請求書が届きました。確かに飲んだ勢いで、後輩たちの分も全部おごってあげると言ったような気がします。金額は10万円。しかしそのお店の人はこういいます。「ちょっと気の毒なので、私とじゃんけんをしてあなたが買ったら10万円は半額の5万円にまけてあげよう。でもあなたが負けたら、5割増しで15万円払ってもらいたい」さあ、あなたはじゃんけんをしますか?