不思議な投資家の心理

 10万円の利益が出ている状態で新たな投資を行い、うまくいけば利益は15万円に膨らみ、うまくいかなければ利益は5万円に減ってしまう。反対に10万円の損失が出ている状態で新たな投資を行い、うまくいけば損失は5万円に減り、うまくいかなければ損失は15万円に拡大してしまう。
 もとの立ち位置が利益が出ているのと、損失を抱えているのとでは、投資家の心理は大きくことなります。ほとんどの人が、利益が出ている場合にはいったん利益を確定したがり、損失が出ている場合には、だめもとで勝負に出たがるものだそうです。
 前回のくじ引きと請求書の例では、くじ引きの場合は商店街会長とじゃんけんせずに、10万円をもらう人が多いにもかかわらず、請求書の場合は店の人とじゃんけんをして、何とか請求金額を減らしたがる人が多いということです。