グローバル・マクロ

 相対価値戦略、英語でいうレラティブバリュー戦略に対して、ヘッジファンドのもうひとつの潮流が、相場の方向性を大きくとりにいく「ディレクショナル戦略」です。ヘッジファンドの名前の由来からすると、相対価値戦略のほうがヘッジファンドっぽいのですが、ディレクショナル戦略の代表的手法である「グローバル・マクロ」を使ったジョージ・ソロスさんのクオンタムファンドとか、ジュリアン・ロバートソンさんのタイガーマネジメントが余りに有名なため、何となくヘッジファンドの代表のように考えられています。
 グローバル・マクロとは、さまざまなマクロ経済指標に基づき、世界中の資産クラスのなかから、これというものに集中して投資したり、反対に売り浴びせたりする手法です。ロング・ショート運用ではありますが、価格の鞘を取りにいくのとは異なり、方向性を大きくとりにいくものです。