何もかもが戻った4月、5月

 その分、4月、5月の上昇はすさまじいものがありました。今回の金融市場の動きは、株や債券や為替といった金融商品がほぼ同時に反発したことと、それらの動きと実体経済のさまざまな指数の戻りがほぼ同時に起こったということです。
 普通は一部の株や特定の国の為替だけが戻ったり、景気指数よりも株や金利が先行して戻ったりするものですので、この同時性が大きな特徴です。反対に10月のリーマンショックは、世界中の経済と金融市場が同時に失速した、類まれな出来事だったということなのでしょう。