ボトムアップ・アプローチ

 ボトムアップ・アプローチとは、個別企業の調査を基にした分析によって、個別銘柄のピックアップを行い、それを積み上げてポートフォリオを組むアプローチです。これも個別企業の分析のためには、その企業が事業を展開している地域のマクロ経済見通しや、市況動向も反映されますので、純粋に企業調査だけで行っているわけではありません。
最近のようにグローバルにさまざまな地域へ投資する投資信託が増えますと、地域ごとの企業調査でも温度差が出ます。会計基準もそうですし、ディスクローズが早いところ、遅いところが出てきます。その辺りが将来的に国際基準に収斂されたとしても、最終的に時差の問題が残ります。そのために、それぞれの企業調査を管理する体制も重要になります。